【保存版】牛肉の部位まとめ | 英語名、カロリー、部位別オススメ料理

「おいしい牛肉を食べたいけど部位がありすぎでわからない…！」
「結局、この料理にはどの部位が合うの？」
「焼肉店でちゃんと理解して注文してみたい！」

スーパーで買い物をしていて、パックに表記されている部位の名前。いままでなんとなく、買っていた方も多いのではないでしょうか？

とくに牛はほかの家畜に比べて体が大きいので、そのぶん部位もたくさん。赤身の部位から霜降りの部位、内臓や副生物までさまざまあるんです。

今回は、わたくしさがえ精肉販売スタッフの大槻が牛肉の部位を徹底解剖！

とりあえずこれだけ知っておけば、スーパーや焼肉店に行ったとき・料理に合わせるときに役立つという内容をお送りしてまいります♪

人によっても「さっぱり赤身肉が好き！」「あふれ出すジューシーな霜降り肉が好き！」「コリコリとしたホルモンが好き！」と好みが分かれますので、ぜひ自分好みの部位を見つけてみてくださいね♪

牛肉の部位　〜精肉編〜

＊英語の名称は日本語が指す部位と必ずしも一致しません。文化圏によっても違うので参考程度としてください。
＊カロリー表記は文部科学省｜日本食品標準成分表2015年版（七訂）第2章を参考にしています。和牛肉・脂身つき・生の可食部100gあたりを表記しています（バラのみ赤肉・生の表記）。

脂肪が少なくあっさり赤身【モモ】

名称（英語）	Round（ラウンド）
霜降り度	★★☆☆☆
カロリー	259kcal
適している料理	焼肉、しゃぶしゃぶ、ローストビーフ、すき焼き（外モモ）、ステーキ（内モモ）、煮込み
特徴
モモは人間と同じ、後ろ足の付け根の部分をさします。よく動かす部分なので脂肪が少ない赤身の部位です。 さらに細かく分けると、内モモと外モモに分けられます。 内モモは脂肪分が少なく、あっさりとした味わい。とくにシンタマに近い部分ほど肉の質がこまかくなり、やわらかい食感を楽しめます。 当店でいうと、「上モモ」のお肉が該当します。写真のように通常のモモ肉に比べてあっさりと霜が入っており、肉本来の味わいがしっかりとありながらとろけるような食感も味わえるのが特徴です。 外モモはよく運動する部分なので赤身が多く、きめは粗くかためです。歯応えのある「肉」感を楽しめます。

味の濃さとしっかり食感【肩】

名称（英語）	Clod（クロッド）/Flat iron（フラットアイロン）
霜降り度	★★★☆☆
カロリー	286kcal
適している料理	焼肉、ステーキ、しゃぶしゃぶ、すき焼き、煮込み
特徴
肩は肩ロースを覆うように位置し、色も味もとっても濃い部位です。 筋が多い部分とやわらかい部分が混在し、「ミスジステーキ」など希少部位も含まれています。 味が濃いのでとくに煮込み料理にはオススメ。当店ではあっさりと霜が入った「極上肩」をご用意しています。 赤身肉の味わいも楽しみつつ、やわらかいお肉も食べたい！というイイとこどりのお肉です。

適度なサシとやわらか食感【肩ロース】

名称（英語）	Chuck（チャック）
霜降り度	★★★★☆
カロリー	411kcal
適している料理	焼肉、ステーキ、しゃぶしゃぶ、すき焼き、煮込み
特徴
肩ロースは、ネック（首）〜リブロースの中間に位置し、適度な脂肪とやわからい食感を楽しめる部位です。 ネックに近いほど筋があってかたいため、薄切りにしてすき焼きなどの煮込み系に使われます。 リブロースに近い部分はやわらかく、ステーキや焼肉に使われます。 当店では一番やわらかい部分を選んで丁寧にカットした「上肩ロース」をご用意。美しい霜降りとフワッと広がる香り、深いコクをお楽しみいただけます。

サーロインとともに最上部位【リブロース】

名称（英語）	Spencer roll（スペンサーロール）
霜降り度	★★★★★
カロリー	573kcal
適している料理	焼肉、ステーキ、ローストビーフ、しゃぶしゃぶ、すき焼き
特徴
リブロースは、サーロインと隣接し、肉本来の味を堪能できる霜降りの部位です。 肋骨の背の部分にありサーロインとともに最上部位とされています。 脂肪が多く、霜降りになりやすく、肉のきめ細かさはピカイチ。口の中に入れたらフワッととろけるようなやわらかさが特徴です。 厚みのあるお肉が取れるのでステーキやローストビーフ、またはスライスしてすき焼きやしゃぶしゃぶなど、さまざまな料理に向いています。 当店では、「極上ロース」としてご用意。お肉自体の絶妙なやわらかさは感動そのものです。

霜降り肉の最高峰！【サーロイン】

名称（英語）	Sirloin（サーロイン）
霜降り度	★★★★★
カロリー	498kcal
適している料理	焼肉、ステーキ、ローストビーフ、しゃぶしゃぶ、すき焼き
特徴
サーロインは、ステーキ用のお肉として最上級とされる部位。 やわらかさ、甘み、適度な霜降り、どれをとってもバランスがよく、ステーキの代名詞とも言える部位です。 そのうえ形もきれいで、塊肉を切ると大きさが揃うので見た目も美しい。スライスしてすき焼きやしゃぶしゃぶでも口の中でとろけるような食感を楽しめます。 当店でもステーキ用、すき焼き用、しゃぶしゃぶ用をご用意しております。 ちなみに、サーロインの「サー」は英国の貴族の称号“Sir”のこと。昔、サーロインの味に感動した貴族がこの称号を与えたことから名付けられた、とも言われています。

赤身肉の最高峰！【ヒレ】

名称（英語）	Tender loin（テンダーロイン）
霜降り度	★☆☆☆☆
カロリー	223kcal　（赤肉・生）
適している料理	焼肉、ステーキ、ローストビーフ
特徴
ヒレは、一頭の牛からほんのわずかしか取れない希少部位で、牛肉のなかでも最もやわらかい部分です。 最高級部位とされるシャトーブリアンも含まれます。 脂肪や筋が少なく、あっさりとした赤身肉で、淡白な味わいや風味が抜群。とにかくステーキ肉としてオススメです！ 当店でもステーキ肉としてご用意。分厚いのにナイフがスッと入るほどのやわらかさ。焼き方はぜひミディアム以下で召し上がってください。 肌に美容効果があるビタミンB1が多く含まれており、まさに牛の部位の女王様ですね。

旨みの強い赤身肉【ランプ】

名称（英語）	Rump（ランプ）
霜降り度	★★★☆☆
カロリー	347kcal
適している料理	焼肉、ステーキ、ローストビーフ、しゃぶしゃぶ、すき焼き
特徴
ランプは、サーロインの後ろ側に位置し、ヒレに次いでやわらかい赤身の部位です。 ユッケやローストビーフなどにも使われるように旨みの強さと、噛むほどにあふれる贅沢な味わいが特徴です。 外モモの内側の部位であるイチボとともに、「ランイチ」としてセットで呼ばれることもあります。 さまざまな料理にあいますが、とくにステーキがオススメ。適度な霜降りもあり、とろけるようなやわらかさが楽しめます。

焼肉の定番カルビを有する【バラ】

名称（英語）	Plate（プレート）/Flank（フランク）
霜降り度	★★★★☆
カロリー	517kcal
適している料理	焼肉、煮込み、すき焼き
特徴
バラは、アバラ骨周辺の部位を指し、大きく分けると「肩バラ」と「トモバラ」に分けられます。 肩バラは適度にサシが入るややかための赤身肉で、トモバラは霜降りになりやすく脂がのっています。 韓国語でアバラ骨を意味する「カルビ」もバラに含まれます。さらに細かく分けると「三角バラ」は焼肉の王様とも言われるほど味の濃さが秀逸です！ 当店では「極上カルビ」として焼肉用に肉厚にカットしてご用意。食べ応え抜群で、焼き網から漂う香りは食欲をそそります♪

牛肉の部位　〜副生物、内臓編〜

＊英語の名称は日本語が指す部位と必ずしも一致しません。文化圏によっても違うので参考程度としてください。
＊カロリー表記は文部科学省｜日本食品標準成分表2015年版（七訂）第2章を参考にしています。

焼肉の定番人気メニュー【タン】

名称（英語）	Tongue（タン）
カロリー	356kcal（生）
特徴
タン＝舌のお肉。そのままでは皮がかたくて食べられないのでむいた状態で市販されているものが多いです。 仙台名物「牛タン」としてもあまりにも有名ですね。 基本的には脂肪が多くてかたい部分なので、薄切りにして焼肉にしたり、煮込んでタンシチューなどに使われます。

コリコリ食感の牛の心臓【ハツ】

名称（英語）	Beef Heart（ビーフ ハート）
カロリー	142kcal（生）
特徴
ハツ＝心臓のお肉。英語の「ハート」から転じて「ハツ」という名前になったと言われています。 筋繊維が細かくコリコリとした食感で、臭みが少なく淡白な味わい。 焼肉はもちろん、炒め物や煮物でもなんでも合います。ホルモン初心者にオススメです♪

栄養抜群でさまざまな料理に合う【レバー】

名称（英語）	Liver（レバー）
カロリー	132kcal（生）
特徴
レバー＝肝臓のお肉。ビタミンA、ビタミンB群、鉄分など栄養素を多く含んでいます。 重さが5-6kgもある大きな内臓で、臭みが強いのでしっかりと血抜きすることが大切。 調味料で味をつけると食べやすく、レバニラなどの炒め物や揚げ物にオススメです。

コリコリ食感と弾力がやみつき【ミノ】

名称（英語）	Beef rumen（ビーフ ルーメン）
カロリー	182kcal（ゆで）
特徴
ミノ＝第一の胃袋。4つある牛の胃袋の中でも最も大きく肉厚。弾力と、独特のコリコリとした食感があります。 あっさりとした味わいで、味や匂いにクセがなく食べやすいホルモンのひとつです。とくに肉厚な部分は「上ミノ」と呼ばれ、より脂を含んでいます。 当店では「極上牛ミノ」としてご用意。自社運営の焼肉店でも人気沸騰中のひと品です。

煮込み料理やスープに好相性！【ハチノス】

名称（英語）	Beef reticulum（ビーフ レティキュラム）
カロリー	200kcal（ゆで）
特徴
ハチノス＝第二の胃袋。名前の通り、蜂の巣のような見た目をしています。 しっかりと下処理をすれば臭みも少なく、さっぱりとした味わい。弾力があり、コラーゲンも豊富な部位です。 焼肉はもちろん、スープやトリッパなどの煮込み料理、和え物にも合います。

独特の見た目と舌触りが特徴【センマイ】

名称（英語）	Beef omasum（ビーフ オマズム）
カロリー	62kcal（生）
特徴
センマイ＝第三の胃袋。胃壁のひだが1000枚あるような形が名前の由来。独特の形や色をしています。 少しザラッとした舌触りやコリコリとした食感が特徴で、脂肪が少なく肉自体の味はあまりありません。 独特の食感を楽しめるセンマイ刺しなどが人気で、そのほか煮込みや和え物にもむいています。

4つの胃のなかで最も濃厚！【ギアラ】

名称（英語）	Beef abomasum（アボマズム）
カロリー	329kcal（ゆで）
特徴
ギアラ＝第四の胃袋。「アカセンマイ」と呼ばれることもあります。 他の胃と比べて、なめらかで薄くてやわらかく、脂ものって味わいは濃厚。貝のようなコリコリとした食感で食べ応えがあり、ホルモンのなかでも人気があります。 当店では「極上牛ホルモン」にギアラをミックスしてご用意。濃厚な旨みをぜひ味わってみてください。

甘い脂＆プリプリ食感【小腸】

名称（英語）	Small intestine（スモール インテスティン）
カロリー	287kcal（生）
特徴
牛の小腸の部位。「ヒモ」とも呼ばれます。ほかの臓器よりもかたく、脂肪が厚くついて食べ応え抜群。 甘い脂とプリプリの食感がホルモン好きを虜にする理由です。 当店では「極上牛ホルモン」に小腸をミックスしてご用意しています♪

噛むほどにあふれ出す旨み【シマチョウ】

名称（英語）	Large intestine（ラージ インテスティン）
カロリー	162kcal（生）
特徴
牛の大腸の部位。特徴的なしま模様が名前の由来で、「テッチャン」とも。牛1頭から約1kg程度しか取れず、希少価値がとても高い部位です。 小腸よりも厚いので歯応えがしっかりしており、脂肪が多く旨みがギュッと詰まっています。 当店では「極上牛ホルモン」にミックスしてご用意。食べごたえをぜひ確かめてみてください。

コラーゲンたっぷり＆ヘルシー【アキレス】

名称（英語）	Achilles（アキレス）
カロリー	155kcal（ゆで）
特徴
牛のアキレス腱の部位。 コラーゲンがたっぷりで長時間煮込むとやわらかくなり、トロトロ・プルプルの食感が楽しめます。 そのうえ低カロリーなので、ダイエットや美容にオススメです。

クセがなくコリコリ食感が◎【コブクロ】

名称（英語）	Womb（ウォム）
カロリー	106kcal（ゆで）
特徴
コブクロ＝子宮の部位。「シロモツ」と表示されることもあります。 味は淡白でクセがなく、コリっとした歯応えが特徴。 牛のコブクロはかたいため、焼肉店で出されているほとんどは豚のコブクロ。もつ鍋などにオススメです。

コラーゲンたっぷり！美容にオススメ【テール】

名称（英語）	Tail（テール）
カロリー	492kcal（生）
特徴
テール＝尾のお肉。高タンパク質でコラーゲンたっぷりの部位です。 関節が連なり牛肉のなかでもとくにかたい部位ですが、長時間煮込むことでゼラチン化し、トロトロにやわらかくなります。 オススメ料理はやはりテールスープ。スープに溶け出す旨みとコラーゲンを堪能でき、ホロホロのお肉も楽しめます。

赤身肉のような食べごたえ！【ハラミ】

名称（英語）	Skirt（スカート）
カロリー	301kcal（生）
特徴
ハラミ＝横隔膜の筋肉。 適度に脂肪があり、やわらかくジューシー。赤身肉のような食べごたえで、焼肉でも人気のひと品。 横隔膜のなかでも腰椎部分の筋肉は「サガリ」と呼ばれ、ハラミよりは脂が少なくあっさりとした味わいです。

まとめ

以上、牛肉の部位を「精肉編」と「副生物・内臓編」に分けてご紹介してまいりました。

部位によって脂ののり方や歯ごたえも違いますし、適している料理も違ってきます。

ぜひ一度食べ比べてみていただいて、ご自身の好みに合う最高の部位を見つけてみてください。

さがえ精肉では、山形牛のほか、米沢牛も豊富に商品をご用意しております。お時間があればそのほかのページも覗いてみてくださいね！